GWいかがお過ごしでしょうか
自分は8年間連れ添ったペンタブ(intuos4)がついに壊れてしまってポインタが狂乱するようになってしまったので、Zbrush core付きのintuosの購入を検討しているところです
微妙に脈絡のない前置きはそこそこにして、前回に引き続きゆるふわ髪の毛をモデリングしていきます
使用ソフトはBlenderです(他のツールでも今回紹介する方法は使えると思います)
まず作戦ですが、まず厚みのないペラペラの髪の房をつくってそれを立体的にしていく作戦です
今回は画像の一番左のようなペラペラの房で全体を大雑把にモデリングするところまでやりたいと思います
以前に作ったこちらの素体の頭に植毛していきます
1 前髪
一番ベーシックにいつも使っている方法が使える、前髪から作っていこうと思います
まずペラペラの房の作り方ですが、何も考えずに辺を作ろうと思っても頭に沿った形で髪の毛を作るのは難しいです
そこで、Blenderの「Bsurface」というツールを使います
Bsurfaceとは主にリトポロジー(ポリゴンを張り替えてポリゴンの流れを整える作業)で使われるBlenderのアドオンです
Bsurfaceを使えば他のメッシュに沿ったメッシュを簡単に張ることができます
導入・使い方については他のサイトに詳しく載っていますので見てみてください
まずグリーンスペンシルを使って手書きの線を2本描きます
グリーンスペンシルを使うには3Dビューの右側にある「グリーンスペンシルレイヤー」の項目の「オブジェクト」を選択した状態で新規レイヤーを押します
↑Blenderのバージョンによっては新規レイヤーを押すとこの先でエラーが出ることがあるそうです(2019.4.5) ※参考動画は記事の最後に
また、3Dビューの左側にある「グリーンスペンシル」タブの項目の「サーフェス」を選択しておきます
これでオブジェクトの表面に線を書けるようになりました
線はDキーを押しながら描きます
髪の毛の房の両サイドの辺となる線を2本描いていきます
(ペンタブが壊れているのでマウスで描いていますw)
いよいよBsurfaceの出番です
編集モードで、3Dビューの左側の「ツール」タブの「Bsurface」の項目にある「Add Surface」を押します
これで先ほどの2本線がメッシュになって、髪の毛の房ができます!
簡単ですね!基本はこの作業の繰り返しです
位置や形を微調整するときにはプロポーショナル編集が便利です
プロポーショナル編集とは選択した頂点の移動や回転などの際に周りの頂点もプロポーショナルに影響を及ぼす機能です
文字で説明してもよくわからないと思いますが、下のGIFのような感じです
プロポーショナル編集を使うには3Dビューの下側にある丸いアイコンのボタンを押し、「有効化」または「接続」を選択します
「有効化」にすると影響する対象が同じオブジェクト内のすべてのメッシュになり、「接続」にすると影響する対象が選択された頂点に接続された頂点のみとなります
マウスホイールで影響範囲を拡大縮小することもできます
この機能を使ってメッシュの形を整えていきます
2本目の前髪は1本目をコピーして調整します
このように他の前髪も作っていきます
前髪はこんな感じになりました
2 サイドの髪の毛
次は両サイドの髪を作っていきます
複雑な形をしていますが、前髪と同じ方法を応用して作っていきます
長く垂れた房でもよく見ると上の部分は頭に沿っていて、下の部分は胸元に沿っているのでそれを利用します
まず上の部分をBsurfaceで作ります
そして次に、下の部分をBsurfaceで作ります
そして微調整をして、最後に上下をつなげれば完成です
同じようにして他の部分も作っていきます
3 概形完成
こんな感じになりました
次回はこのペラペラの髪の毛に立体感をつけていきます
追記
Youtubeの動画でこのページを見ながら髪の毛を作っている方がいました!
リンクを貼っておきます