自炊をし始めて2年が経ちました
そこそこ料理に慣れてきたので、料理の楽しさ・良さを伝えるべく初心者講座をここに開幕します
(全部持論です)
料理の良さ
単純にコスト節約になります
材料費に1食300円もかければかなりおいしいものも作れます
あと、好きな料理が作れることによって食べたいときに食べたいものが食べられるのもよいです
持論ですが、食べたいものを食べたいときに食べるのは健康につながると思います
人間の体にはおそらく足りていない栄養素を食べたいという欲求によって補おうとする仕組みがあるように感じます
実際自炊を始めてから風を引く回数がかなり減りました
あと、単純に作るのは楽しいです
初心者の初心者たる理由
料理をゲームの料理のように決まった手順でレシピを再現すればOKだと思っているひとは初心者です
料理には5感で覚えるという経験が必要です
つまり、一回一回の料理を経験として覚えておくことが大切です
それによってどういう場合にどうすればいいかが分かるようになってきます
たとえば、フライパンの温度です
「これぐらいの火力でこれぐらいの時間温めればこれぐらいのスピードでこれぐらいの分厚さのものが焼ける」とか、
「ぱちぱち言ってる音がこれぐらい大きくなったら焦げやすい」とかそういう感覚を身に着けるようにすることです。
油の温度も
「箸を突っ込んだときにこれぐらいバチバチ鳴っていればこれぐらいの揚げられる」とか、
調味料でも
「これをこれぐらい入れるとこんな味になる」ということを経験値として蓄積する必要があります
経験値を得るためには自分で実験してそこで得られた感覚を覚えることが必要です
コンロひとつにおいても家によって火力はだいぶ違うので、レシピに忠実にやっている場合ではないのです
つまり、料理は知識ではなく感覚です
まずはそれを意識しましょう
自炊のポイントは時間短縮
自炊を続けて上達する一番のポイントは時間短縮です
自炊を続けるには1食あたりにかける料理の時間を少なくする必要があります
そうでないと、無駄に労力を使っている気がしてやる気がなくなってくると思います
時間短縮をするためには次の4つのテクニックがあります
1.匙を投げる
調味料をいちいち匙で測らないようにすることです
いちいち匙で測っていると時間がかかります
そのうえ匙を洗う時間も追加されるので無駄です
調味料を匙で測らずに入れるには、まず調味料の味を覚える必要があります
料理をしていない人はおそらく、醤油の味は知っていてもみりんや豆板醤やコチュジャンの味は知らないと思います
一回ペロッと食べてみて味を覚えておけば、これぐらい入れればいいということが分かるようになってくると思います
とはいえ初めて作る料理でなんの調味料を入れるかは分からないと思うので、最初のうちはレシピを見る必要はあると思います
ただし、レシピを見るときの自分なりの時短テクニックがあります
例えば、
・水 2カップ
・酒、しょうゆ 各大さじ5
・砂糖 大さじ4
と書いてあったとしましょう
これは豚の角煮のレシピをコピペしたものですが、このレシピはこんな風に覚えてやればいいと思います
「水必要、酒と醤油と砂糖同じぐらいぶち込む」
つまり、きっちり分量を覚えてやらないことです
ここで、調味料の味を覚えておくことが生きてきます
味の濃い調味料、ここでは醤油は分量によって味が変わりやすいので味見をしながら多少慎重に入れればいいですが、水・酒・砂糖のような味が薄い調味料はかなり適当にいれても全然変わらないです
あと、醤油の量は「角煮の汁ってだいたいこんな色だよな~」というふうに色で判断してもいいと思います
酒は肉の臭みを消す役割がありますが、そういう調味料の特殊な効能については知識として持っておくと便利です
これによって、初めて作るレシピでも「これは生臭いから酒でも入れておくか」というように判断ができます
他には片栗粉はとろみ付け(ネロネロ系)、小麦粉は汁の粘度を上げる(カレールーもほとんど小麦粉で構成されています)、オレガノはトマト料理に入れるとあじが引き締まるとかそんなのですね
調味料の量をしっかりはからないとクオリティの低い料理ができるのではないかと心配する人もいるでしょうが、自分の舌で納得できる味を感覚的に作れるようになる方が将来的にはよっぽど料理が上達すると思います
このような意識で調味料を入れるように繰り返していけば、初めて作る料理でもだいたい何を入れればいいか分かるようになってきます
2. 調理器具、食器をなるべく使わない
いちいちボウルで調味料を合わせたりすると洗い物が増えます
家庭料理なんて、だいたい同じものが入っていればどんな順番でやっても大体同じ味になります
なので、時間短縮のためには丁寧に別のお皿に調味料を混ぜておいたりするのはやめて、直接フライパンや鍋にぶち込みましょう
3. 手順も適当に自分で決める
いちいちレシピを見て順番をその通りにやっていては時間がかかりますし、上達しません
くりかえしになりますが、だいたい同じものが入っていればどんな順番でやっても大体同じ味になります
なので、焼いたり煮るのであれば硬くて分厚くて火が通りにくそうなものから入れるぐらいの認識で十分です
4. なるべく一回で大量に作る
一回の料理で大量に作ることができれば一食当たりの料理時間は大幅に削減できます
大量に作って、冷凍できるものは小分けにして冷凍しましょう
冷凍する際、タッパーなどに入れると思いますがタッパーにサランラップなどを敷いてから入れることで食べ終わった後にタッパーを洗うのがかなり楽になります
料理別テクニック
クリームパスタ
パスタはめちゃくちゃ節約になります
なぜなら、パスタのソースを一回で大量に作ることができ・水気が多いので冷凍も効くからです
大量に作れば一食100円程度まで下がります
トマト系、オイル系などは特別これといったテクニックもないような手順で作れますが、クリームパスタには時短テクニックがあります
クリームパスタは具として入れるものによっていろいろバリエーションが付けられるので、レパートリーも一気に増えます
例えば、ほうれん草などあまった野菜を入れて野菜のクリームパスタ、鶏肉にガーリックを効かせていい感じのパスタ(名称謎)、タラコを入れるとタラコスパゲティ、鮭・イカなどを入れると海鮮パスタにもできます
時短のポイントはホワイトソース作りにあります
ホワイトソースは大体
・牛乳(ベース)
・バターまたはマーガリン(風味)
・小麦粉(とろみ付け)
が入っていればOKです
これをボウルなどで混ぜ合わせると時間がかかります
ボウルを洗うのも面倒ですし、特に牛乳に小麦粉を入れると小麦粉が牛乳の上に浮いて最終的にだまになってそれを溶かすのに時間がかかります
これを解決するには以下の手順でソースを作ります
バター(マーガリン)でフライパンで具を炒める
フライパンの具に小麦粉をふりかけて具の表面にしっとり小麦粉をコーティングする
牛乳を入れて混ぜる
こうすることで、小麦粉が具の表面でしんみりしているので牛乳にとけやすくなります
カレー
硬い根菜類は時短の敵です
時間をかけて茹でないと柔らかくなりません
なので、もうカレーにジャガイモやニンジンを入れるのはやめて、夏野菜カレーにしましょう
夏野菜カレーだと具はひき肉、ピーマン、パプリカとかで済むので一瞬で火が通ります
どうしても根菜類を入れたい場合は水をまぶしてレンジでチンして蒸しましょう
お米
お米もできるだけ多く炊きましょう
そして冷凍しましょう
冷凍すると食感が落ちるので嫌だという声が聞こえてきそうですが、食感を保つポイントがあります
熱いうちにラッピングして冷凍庫に入れることです
ご飯は熱いうちに冷凍庫に入れろ
便利な調味料
初心者にも扱いやすい、なおかつ料理がうまくなったように感じる調味料をいくつか伝授します
味付け塩コショウ
だれでも知っていると思いますが、便利です
味が薄めなので入れすぎる心配も薄いです
とはいえ塩なので、味見をしながら少しだけ慎重に入れましょう
ウェイパー(創味シャンタン)
どちらも同じようなものです
これは何かと言われるとペースト状の中華スープの素です
お湯に溶かして中華スープにしてもおいしいですが、チャーハン・野菜炒めなどの炒め物などの味付けにも使えます
これもちょっと食べて味を覚えてもらえばいいと思いますが、豚肉を焼いたときに出る汁に塩辛さが加わったような味です
肉っぽさが足りないと思ったらぶち込めばいいので、かなり便利です
少し高いですが長持ちします
あらびきガーリック
にんにくを入れる料理がたくさんありますが、そのときにニンニクを買ってきて皮をむいてカットして入れるのは面倒ですし、風味が出るまで油で揚げたりするのも難しい上に時間がかかります
あらびきガーリックはカリカリに揚げてあってコショウのように使えるニンニクです
あらゆる状況でもニンニクが必要と書いてあればこれをぶち込めばいいです
ワサビのチューブのようなチューブのやつもありますが、こちらの方が風味が効きます
さいごに
要は料理は適当にやりつつ、経験値を貯め、時短につなげて持続させることが大切ということが言いたかったです
あと、ちょっとしたテクニックや便利な調味料は使ってみるのがいいということです
こざかしいスライス用のマシンや〇〇専用の調理器具などは使わない方がいいと思います
そういう汎用性に欠ける道具を使うと邪魔な料理器具が増える他、道具に頼ってしまい経験値が溜まらない、あと洗うのが面倒という障害があります
できるだけプリミティブな道具で自分の経験値を信じて料理をしましょう
料理は衣食住という生活の三大柱の一つなので、慣れるととてもQOLが上がります
是非料理を習得して快適な引きこもり生活をしましょう